公募研究班の募集
新学術領域「代謝アダプテーションのトランスオミクス解析」
令和2-3年度の公募班の募集を終了しました。
領域略称名: | 代謝統合オミクス |
領域番号 : | 3901 |
設定期間 : | 平成29年度~令和3年度 |
領域代表者: | 黒田 真也 |
所属期間 : | 東京大学大学院理学系研究科 |
生命は環境変化に応じてダイナミックに代謝状態を適応させること(代謝アダプテーション)によってホメオスタシスを維持している。代謝アダプテーションは、代謝物のみならずDNA・RNA・タンパク質の階層もまたいで密接に連動するトランスオミクスネットワークの動的リモデリングによって達成されるものである。本研究では、先端的オミクス計測によるマルチオミクスデータを、階層縦断的に統合して数理モデルで解析するトランスオミクスの戦略・方法論を駆使して、代謝アダプテーションのメカニズムを包括的に明らかにする。本領域ではバイオロジーを中心とした代謝アダプテーションのメカニズムの解明(A01)と、テクノロジーを中心としたトランスオミクス解析技術開発(A02)の2つの研究項目を設ける。
(A01)代謝アダプテーションのメカニズムの解明:さまざまな生物種(動物、植物、微生物)を対象とした代謝アダプテーションの研究を公募する。単なる代謝研究ではなく、環境などの変化に対してトランスオミクスの観点から代謝を調節して環境変化に適応する生命現象を解析する課題を対象とする。
(A02)トランスオミクス解析技術開発:トランスオミクスは実験と理論を踏まえた非常に広い領域に由来する発想法・知識・技術と経験を必要とする融合領域である。この事実に鑑みて、A02ではオミクス計測の高速化・高感度化・定量化・多重化の試みなどの計測技術の開発や、各種データベースに基づいた多階層を繋ぐ技術の開発および、多階層ネットワークを統計的・情報科学的手法や数理モデルで読み解く技術開発を対象とする。
研究項目 | 応募上限額(単年度) | 採択目安件数 |
A01 代謝アダプテーションのメカニズムの解明 | 実験系:500万円 理論系:200万円 |
8件 7件 |
A02 トランスオミクス解析技術開発 |